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地震(じしん earthquake)とは、
- 普段は固着している地下の岩盤が、一定の部分を境目にして急にズレ動くこと。
- それによって引き起こされる地面の振動。
の2つの意味で使われる。
正確には 1. を地震(じしん)と呼び、2. は地震動(じしんどう)という。一般にはどちらも地震と呼ぶ。また、火山のマグマの上昇などによって起こる火山の山体内部での地震を火山性地震、爆薬などにより引き起こされる震動を人工地震と呼ぶ場合がある。人工地震に対し、自然に発生する地震を自然地震と呼ぶ。震度や地震波の規模が小さい割りに、大きな津波が起こる地震を津波地震という。
地震には、前震 (foreshock)・本震 (main shock)・余震 (aftershock) がある。
通常は地震というと地震動を意味することが多い。また、動いた境目を震源と呼ぶ。一度の地震により複数の地震が連動することが多く、これらの震源が集中しているところを震源域と呼ぶ。 地震により発生する波を地震波と呼ぶ。地震波には、地表を伝わる「表面波」(レイリー波・ラブ波)と岩盤中を伝わる「実体波」(P波・S波)がある。
地震による災害のことを震災(しんさい)と言う。特に激甚な被害のあった震災のことを大震災と言い、地震とは別に固有の名称がつけられることがある(関東大震災、阪神・淡路大震災など。但し命名するか否かは気象庁長官の判断に委ねられる)。
過去に発生した地震の詳しい情報は地震の年表を参照。
地震の規模と揺れの指標
地震の規模を表す指標の一つにエネルギー量を示すマグニチュードがあり、Mと表記する。マグニチュードには測定方法によっていくつかの種類がある。日本では、気象庁が発表する気象庁マグニチュードのことを、単にマグニチュードと呼ぶことが多い。 地震学では、地震モーメントと呼ばれる値が地震の規模を表す指標として用いられている。
地震動の大きさを表す指標には一般に広く使われている震度のほか、地震動そのものの最大加速度や最大速度が用いられる。建築物や土木構造物の耐震設計の分野では応答スペクトルやSI値という指標も、地震動の大きさを表す方法として広く用いられている。
地震予知
一般に、地震の発生を事前に「正確に」予知することは困難とされている。
ひと口に地震の予知と言っても、そこにはさまざまな範囲や形式が考えられる。 端的に言って「何月何日の何時に、何処でどれだけの規模の地震が発生する」といった範囲・形式での予知を、科学的な手段による根拠を提示して行うことは、少なくとも現時点では不可能と言ってよい。
地震学者や行政が公式に認め取り組んでいるのは、ほとんどが地学的な地震予知である。また一部の研究者は従来の地学的手法とは異なる観測方法を用いた地震予知を研究している。これらのほかに、地震前に広く見られると言われている種々の前兆現象(宏観異常現象)を予知に用いる研究をする人もいるが、地震学者からはほとんど認められていない。
広く認識されている地震予知
地学系研究:概略として、地殻にたまったエネルギーがひずみとして蓄積され、それが数秒〜数分という短時間に一気に解放される現象が地震である(数日〜数ヶ月に渡って解放されるスロースリップ現象なども、広義の地震には含まれるが)。そのため、地震学者はまず地殻や断層のひずみ(変形)の量、方向などを検証し、蓄積されていると考えられるエネルギーから各断層についてそれぞれのデータを集積し、切迫度や規模などを推測する。
この各種のデータや知見の精度を向上させることによって、既知の断層に関してはその切迫度(地震発生が近いかどうか)や、活動した際に解放され得るエネルギーを推測することは可能であり、断層が活動した際(地震が発生した際)の脅威度の比較や被害の算定、対策などに繋げてゆくことができる。
ただし、特定の断層にたまったエネルギー量がいつ地震を起こすほどになるかを判定することは容易ではない。 地震は岩石の破壊によって生じる現象であるが、そもそも破壊とは偶然に依存する面が大きいこととも関係している。例えるなら、「弓の弦がどの程度張っているか」を推測することは、既知の観測体制の整った断層に対しては、現時点でもある程度は可能である。一方、特定の地殻や断層に蓄積されたエネルギーが実際にいつ解放され地震を起こすか、「張り詰めた弦がいつ切れるのか」を判定することは容易ではない。
これが、現在地震学者などが一般的に認める「地震予知」という概念である。
現実的な地震予知の可能性については、茂木清夫(東京大学名誉教授、前地震予知連絡会会長)が指摘した。すなわち、1944年の東南海地震の直前に静岡県掛川市で実施されたいた水準測量で、地震の直前に異常な変動が観測されたというものである。これはその後、「東海地震は予知可能」との国の見解や世論へと発展した。一方で鷺谷威(名古屋大学助教授)など、その水準測量データや解釈に疑問を持つ科学者も多い。
まれに、海外で地震予知に成功したという話が聞かれる。たとえば1975年に中国で発生した海城地震は地震予知に成功し多くの人命が救われた例である。しかし 翌1976年の唐山地震は、発生する可能性が高まっていることが分かっていたものの決定的な情報がないまま結局予知することができず、約24万人が死亡した。ギリシャでも地震予知に成功した例があるが(ただし政府は予知を認めず、科学者が独自に警告していた)、成功例はその1回のみで、同国ではその後もたびたび被害地震に見舞われている。
こうした海外の例が示すように、地震予知は場合によっては可能だが、地震を「確実に」予知するということは極めて困難であるというのが地震学者の一般的な認識である。